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不登校をひきこもりにさせない支援

企画理由

文部科学省が実施する「児童生徒の問題行動・不登校調査」の2022年度の結果、不登校の小中学生は過去最多の約29万9千人と、前年度比22.1%の大幅増となった。子どもたちの将来を考える有手で大きな問題となっています。また、文部科学省が2011年に調査した「不登校に関する実施調査」の統計やほかの不登校の追跡調査等と合わせて考えるとから不登校全体の約10%から20%程度が長期の社会的ひきこもり状態に至ると推定することが出来ます。

本法人の相談者の学歴や学校時代の話を聞くと不登校の経験者の割合が統計よりも多いように感じています。

小・中・高の学校時代に集団活動での難しさを感じ不登校を経験している。また不登校まではいかないが友達との関係や先生との関係に悩んだ経験のある人が大半です。

ひきこもりは長期化することにより社会との関係を再構築するのに長い時間を必要とします。出来るだけ早い段階で適切な支援を受ける事によりひきこもり状況から脱出することが出来ると私たちは考えています。

守られた義務教育の時代から高等学校、大学と進学していく中で不登校=退校という状態になり、学校を退校することによりどの組織とも繋がりが無くなり誰にも気づかれることなく支援を受ける事もなくひきこもり期間が始まっていきます。

10代の時期に、集団での生活しづらさ、何かしらの原因で学校に行けない・行く事が出来ない子たちに自宅以外にもう一つの安心できる場所でサポートを受けながら一つ一つ習得していくことで自分の将来への希望も湧き、新しい世界が広がると考えます。

義務教育の間は、学校・市町村による手厚いサポートがあるが、中学校卒業後にはサポートが受けられないのが現状です。

今、必要とされているのが「不登校をひきこもりにさせない支援」だと考え提案します。

名称

過去を無くす(消す・やり直す)のではなく、今の状態に何かを足して新しく展開していく考えのもと、名称を考えていきたいと思います。

SECOND(ふたつめの) HOUSE(家)

対象者

  • 現在、高等学校に通学している(通信・全日)生徒の中で集団生活を苦手とする等の理由で欠席が続いているもしくは欠席しがちな若者
  • 中学校卒業をし、どの団体にも所属することなく自宅での生活が続いている若者
  • 中学校在学中で不登校がちな若者

目標

  • 笑顔で毎日を過ごすことが出来るようになる
  • 集団の中での自分の居場所(立ち位置)を作ることが出来るようになる
  • グループでチームワークを理解して行動が出来るようになる
  • 所属する学校に通えるようになる
  • 高等学校卒業・高等学校卒業認定試験合格
  • 自分の希望する進路(就職・進学)を決定する

支援内容

  • 当事者との定期的な個別面談により不安・悩みを理解して解決に向けて一緒に考える
  • ご家族との面談により当事者の過ごしやすい環境を自宅・居場所で提供する
  • 週1回の居場所を提供する。
    個人で時間が過ごせる場所・グループで活動できる場所を提供
    高等学校提出課題や試験に向けての勉強サポートを指導
  • ひとりひとりの将来・適切な進路を国家資格キャリアコンサルタントと一緒に考える
  • 在学中の高等学校と連携を取りトライアングルで支援を行う

スタッフ

  • ○でないといけないという固定観念を持たず、いろいろな角度から一つの事を見ることが出来る人
  • 相手の気持ちを理解しようと努力できる人材。
  • 程よい距離で見守ることが出来必要な時に手を差し伸べることが出来る人。
  • 人の話を傾聴し、自分の意見を押し付けない人。
  • 「友達のような関係であり、親のような関係でもある。」自分の本音を素直に話せる。相談したいなと思ってもらえるような人間関係の構築が出来る人。
  • 当事者の少しの変化にも気づき必要な支援が出来る人。

広報範囲

  • 奈良県庁 教育委員会
  • 橿原市  虹の広場、教育委員会
  • 奈良県内通信制を持っている高等学校
  • 各市町村 子ども若者関連部署
  • 奈良県 教育振興課 青少年係
  • その他、人が集まるところ
  • 3の高等学校に関しては出来る限り訪問して手渡し。説明をする 出来るだけ協力してくれる学校を増やす

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